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時事通信社の『時事速報』(アジア)

2013年07月03日

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アジア風
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2013年6月25日 時事通信 「時事速報」(アジア)より

【アジア風・上海だより】大学入試と白バイ
◆秋入学の中国では6月は受験シーズン。7、8両日には、全国大学統一入学試験(通称・高考)が行われた。日本では「一発勝負」の大学入試センター試験の見直しが話題になっているが、中国の高考は、大学ごとの2次試験もなく、1次の筆記試験の点数が全てという、究極の一発勝負だ。
◆それだけに、受験生を抱える親たちの気合の入り方もすごい。当日は仕事を休んで会場まで送り迎えし、さらに試験が終わるまで、子どもの健闘を祈りながら外で待ち続ける姿が風物詩になっている。今年大雨に見舞われた上海でも、各試験会場の門の前は、そうした親たちでごった返した。
◆もう一つ、「高考名物」となりそうなのが、白バイだ。「受験票を忘れたから、家に取りに帰りたい」「渋滞で試験開始に間に合いそうにない」-。SOSを受けて受験生を後部座席に乗せて疾走する白バイが大活躍した。日本なら「警察が一部受験生を送迎するのは不公平だ」と批判必至だが、こちらでは当然視され、上海のある区は当日、受験生お助け白バイ隊を結成したほどだ。
◆ただ、ようやく大学に入っても、4年後の就職戦線は厳しい。今夏は過去最多の約700万人が卒業を予定するが、5月末現在の就職内定率はわずか3割余り。過去10年で大卒者が3倍に増える一方、産業構造の転換の遅れから、大卒者が希望する職場は限られている。激しい競争にさらされ続ける中国の若者を見ていると、日本の高校でのんびりと過ごす息子の将来が心配になってきた。(鹿)


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ASIA穴場スポット
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2013年6月28日  時事通信 「時事速報」(アジア)より

【ASIA穴場スポット】アラブが薫る伝統市場=スーク・ワキーフ-カタール
 白い建物に挟まれた狭い石畳の通路を歩くと、水たばこ「シーシャ」の甘い香りに包まれる。カタールの首都ドーハにあるスーク・ワキーフは、近代的な高層ビルが立ち並ぶ市街地にありながら、アラブの文化が身近に感じられる不思議な場所だ。
 100年以上前から存在したというスーク・ワキーフは近年、建物などの修繕が行われ、伝統の面影を残しながらも整備された。
 麻袋に山盛り詰められた緑や黄色のスパイス、土とオイルで練り固めたお香、金や銀に精巧な細工が施されたアクセサリー。区画ごとに同業の店が軒を並べ、別の区画に移動するごとにまた異なった香りや色が五感を刺激する。
 最近ではアートギャラリーも開設され、休日には地元の人々とシーシャの煙をくゆらせながら、伝統音楽のコンサートを楽しむこともできる。
 アジア特有の喧噪(けんそう)から打って変わり、ドーハ市内にはガラス張りの高層ビルが立ち並ぶ。町中に露店は見当たらず、道路にはゴミ一つ落ちていない。休暇を日本で過ごすのも悪くないが、近代都市ドーハで一息つき、スーク・ワキーフでアラブの生活をのぞいてみるのもおすすめだ。
 
 【行き方】ドーハ中心部に位置し、市内各所から簡単にアクセスできる。十分な駐車スペースも確保されており、車で訪れることも可能。(ドーハ=時事)


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中国最新トレンド情報
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2013年6月6日 時事通信 「時事速報」(アジア)より

【中国最新トレンド情報】大気汚染を取り巻く中国社会
 読者の皆さんは彭麗媛さんという方をご存じでしょうか?中国では、彼女を知らない人がいないというほど、超が付く有名人だ。彭麗媛さんは今年3月に中国国家主席に選出された習近平さんの奥さんで、中国の主席夫人つまりファーストレディーである。習近平氏が主席に就任後の初めての外遊に同行し、ファーストレディーとしてデビューを果たし、中国国内外から注目を集めた。
 ファーストレディーだから、国民の皆が知っていると思うかもしれないが、実は、ファーストレディーである前に、彼女は中国を代表する国民的歌手である。中国中央テレビ(CCTV)が毎年春節(旧正月)に放送する「春節聯歓晩会」の第1回からレギュラー出演し、1980年代からすでに知名度が高く、国民から人気を博している。また、18歳で中国人民解放軍の文芸兵となり、22歳で中国人民解放軍総政治部歌舞団に入団したことから軍人歌手の顔も持つ。現在は、同歌舞団団長を務めており、中国人民解放軍最年少の文職将軍(少将階級に相当)である。「ファーストレディー」「著名歌手」「軍人」という三つの顔を持ち、習近平主席の人気を支える役目を担っている。
 今年3月、習主席の初外遊に同行し訪れたモスクワ空港に降り立った時、エレガントな装いと優しい笑顔がメディアから大々的に報道され、中国国内で大きな反響を呼んだ。その際、彼女の身に着けていたコートやカバン、アクセサリーなどが話題となり、「世界のスーパーブランドではないか」とさまざまな臆測が出たが、後に中国国産ブランドと判明した。国産ブランドを推進する主席夫人の姿に国民からはまた称賛の声が上がった。ファッションが注目を浴びるようになり、さまざまな経済効果ももたらした。彼女が愛用した国産ブランドの商品は瞬く間に売り切れとなり、ファッション関連株が急騰したと中国のメディアは伝えた。
 また、ファッションセンスから振る舞いまで、これまでの主席夫人と違い、優雅さが漂っていた。中国版ツイッター「微博」には、「海外に出ても恥ずかしくないファーストレディー」「米国にはミシェル大統領夫人がいるが、中国には彭麗媛さんがいる」との書き込みが多く、国民の皆も誇らしげだった。さらに、歌手であるため、人前に出ることに慣れており、どのようにすればテレビによく映るかも熟知している。エレガントな立ち居振る舞いは、中国のイメージを向上させるだけではなく、近年、南シナ海や尖閣諸島をめぐる中国の対外強硬姿勢を和らげる効果もある。中国政府にとっても大きな外交資産であることは言うまでもなく、今後も彼女の動向から目を離せない。(中国在住フリージャーナリスト・吉川文絢)

 ◇彭麗媛(peng li yuan)ポン リー ユアン
 ◇習近平(xi jin ping)シー ジン ピン」 
 ◇春節聯歓晩会(chun jie lian huan wan hui)チュン ジェイ リェン ファン ワン フイ
 ◇中国人民解放軍(zhong guo ren min jie fang jun)チョン グォー レン ミン ジェイ ファン ジュン
 ◇文職将軍(wen zhi jiang jun)ウェン ジー ジャン ジュン(了)



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